センターを支える人々:岡藤秀紀さん(神奈川県医療ソーシャルワーカー協会)

 一般社団法人神奈川県医療ソーシャルワーカー協会(以下、当協会)は、1954年に設立された医療ソーシャルワーカーの職能団体です。保健・医療・福祉分野におけるソーシャルワークの発展を図るとともに、会員の資質向上と専門職としての地位確立を通じて、全ての人々の社会福祉の増進に寄与することを目的として活動しています。


 医療ソーシャルワーカーは社会福祉士を基礎資格として、病院や診療所など医療機関において患者や家族が抱える心理的・社会的・経済的課題の解決を支援する専門職です。医療と福祉の橋渡し役として、多職種や地域の関係機関と連携しながら安心して療養生活や地域生活を送ることができるよう支援を行っています。


 医療ソーシャルワーカーの業務は、厚生労働省が示す業務指針において表1のように整理されています。


 当協会は、NPO法人神奈川労災職業病センターと共催で毎年、研修会を開催しています。近年は、新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害をテーマに、その実態や救済制度について学ぶ研修会を実施しました。医療ソーシャルワーカーだけでなく、さまざまな団体や職種の方々が参加され、医療現場だけでは把握しにくい実態や、救済制度活用における課題について理解を深める機会となりました。


 また、当協会では研修事業のほか、社会活動に取り組む会員や関係者への支援、身寄りがなく判断能力が不十分または低下した方への相談支援など、地域社会に貢献する活動も行っています。


 病気やけがによって、患者や家族には心理的・社会的・経済的な課題が生じることがあります。私たち医療ソーシャルワーカーは、医療機関内の多職種や地域の関係機関と連携しながら、一人ひとりに寄り添った支援を提供しています。当協会は、その支援の質の向上と社会福祉の増進に寄与することを目指し、今後も活動を続けてまいります。