労働相談Q&A:有期契約の無期転換ルール②

質問
7年ほど近所のスーパーマーケットで、昼の1時から夕方の6時までパートで働いています。パートリーダーの同僚から、来年になったら、5年以上勤めている人は、みんな正社員にならないとダメだと言われました。正社員はみんな夜の9時まで働いていますが、私は家族の介護のこともあって、残業はできません。
正社員になるのはうれしいのですが、残業を断ることはできますか。

回答
いくつかの誤解があるようです。まず、来年4月から、5年以上働いてきた有期雇用労働者は、希望すれば期限の定めのない、無期雇用になります。希望しなければ、有期雇用のままです。もちろん一律に無期雇用にする会社もあるようですが、無期雇用=正社員ということではなくて、待遇などの労働条件はとくに見直すつもりがないとする会社も、実は多いようです。残業についてですが、正社員だからしなければならない、有期雇用だからしなくてもよいというわけではありません。有期雇用でも残業ありとする雇用契約もありますから、おそらく職場の慣行としてそうなっているだけではないでしょうか。どうしても6時以降の勤務を避けたいのであれば、雇用契約で明確にしておいた方がよいでしょう。いずれにしても、契約期間に限らない労働条件全体のことですから、同僚ではなくて、店長など人事の責任者の方に相談してみてはいかがでしょうか。