アスベスト(石綿)疾患を学ぶ講演会&相談会(2018.2.10)

講 演:
「アスベスト疾患について〜大田区石綿工場と住民の健康影響にもふれて」
講 師:戸島洋一先生(東京労災病院呼吸器内科部長)
日 時:2月10日(土)
講演会:14時~16時
相談会:10時30分〜17時(事前申込は不要です)
場 所:大田区消費者生活センター 2階大会議室
主 催:中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会 関東支部
相談電話:0120-117-554

アスベスト(石綿)は発がん物質です。アスベストを吸ってから30年~50年後に、中皮腫や肺がんなどの重い病気を発症します。
日本では約1000万トンのアスベストが輸入され、建設・製造・造船・自動車・鉄道などの仕事でアスベストを吸った方々にアスベストによる健康被害が発生しています。
また石綿工場の近くに住んでいた地域住民がアスベスト疾患を発症していることも確認されています。

大田区でもかつて大森南にあった石綿工場の近隣で、アスベストを吸ったと疑われる住民が複数いることが確認されました。
2007年に大田区が実施したアスベスト健診では916人の区民が受診しました。
大田区は「大田区におけるアスベスト健康調査報告書」で「この地域に胸膜プラーク所見ありの者が9人いたことは重要な事実であり、今後も注視しなければならない」と報告しています。
そのため大田区は毎年1回フォローアップ検診を継続して行っています。

講師の戸島洋一先生は、東京労災病院の呼吸器内科部長として長年アスベスト(石綿)疾患の患者さんの治療にも力を尽くされてきました。
また大田区のアスベスト健診に携わっておられます。

講演会ではアスベスト(石綿)による疾患とは何か、治療、予防などについて学ぶとともに、大田区でのアスベスト問題の現状について考えていきたいと思います。

当日はアスベストによる健康被害の相談会も開催します。
アスベスト疾患の患者さん、ご家族からのご相談をお待ちしています。