被ばく労災裁判-岩佐訴訟と長尾訴訟の経験から:川本浩之(神奈川労災職業病センター)

福島原発被ばく労災 あらかぶさんを支える会 結成集会(2017年4月26日)
「被ばく労災裁判―岩佐訴訟と長尾訴訟の経験から」川本浩之(神奈川労災職業病センター)
福島原発被ばく労災 損害賠償裁判とは
あらかぶさんは、東京電力福島第一原発の事故収束作業や九州電力玄海原発の定期検査に従事し、急性骨髄性白血病を発症して2015年10月に労災認定を受けました。そして昨年11月、東電と九電を相手に損害賠償を求める裁判を起こしました。安全管理に法的責任を負う東電は、労災認定が公表された際、「当社はコメントする立場にない」などと語り、今年2月2日に開かれた第1回口頭弁論でも、責任を認めず収束作業と白血病の因果関係を争うとしています。今も10万人以上の原発事故被災者の生活を脅かしながら、刑事責任も問われず、多くの労働者を被曝を伴う収束作業に使いながら、国が認定した労災すら否定する東電の態度を許してはなりません。このような東電を批判し、損害賠償請求に立ち上がったあらかぶさんを支援するため、私たちは「支える会」を設立します。