東京電力の労災責任を問う集会(2019年3月22日)

東電の責任を問う集会

3月22日に東京都内で「東京電力の労災責任を問う集会」が開催された。福島第一原発で被ばく労働に従事し、白血病を発症したあらかぶさんが、東電などを相手取る損害賠償裁判を闘っている。やはり福島第一原発で働き、過労死した猪狩さんが労災認定され、ご遺族が、雇用主のいわきオールや元請宇徳運輸、東電に損害賠償裁判を提訴した。これらの闘いについて改めて内容を確認し、支援してゆこうという集まりに70名を超える仲間が集まった。【川本】

■あらかぶ裁判について

まず、弁護団の海渡弁護士から、裁判が長くなっている理由などが報告された。事実関係の整理は終了したが、低線量被ばくをめぐる総論的な主張の応酬はまだ続いており、あらかぶさんの労働実態などの各論はこれからの課題である。5月と7月に口頭弁論期日が入っており、専門家の意見も準備中。証人調べ、結審は、まだまだ先になりそうだ。

続いて、あらかぶさんと、元同僚2名が当時の現場の様子を解説した。改めて被ばく管理がずさんだったことが理解できた。詳しい内容については、もう少しでまとめられる予定である。

■猪狩さんの過労死について

東京労働安全衛生センターの飯田さんが、自動車整備士の猪狩さんが過労死した経過や労災認定に至る取り組みについて解説。過酷な作業に加え、会社と福島第一原発の移動に係る長時間労働が発症の原因である。

続いてご遺族が、問題は長時間労働だけに限らないこと、会社への憤りなどをお話しされた。東電は、猪狩さんが亡くなられたことを発表した際、わざわざ「作業との因果関係はない」と述べた。そしていわきオールは、労災認定されても、「認識が違う」として責任を認めようとしない。損害賠償を求めた裁判であるが、真実を追求し、二度と過労死を生まない職場改善を求めている。

残業代未払いと損害賠償裁判は口頭弁論が開かれており、5月には「福島第一原発過労死責任を追及する会」が発足する。